※この記事は2021.02.09に更新されました。
50度洗いとは
50度洗いってなに?
50度洗いとは、野菜や果物、肉、シーフードなどの食品を、約50度のお湯で洗うことで、食品の日持ちを良くしたり、表面の酸化した油や残留農薬なんか落として、おいしくする裏技なんだよ。
50度洗いって知らなかったんだけど、誰が考えたの?
「50度洗い」の発案者は、平山一政さん(スチーミング調理技術研究会代表)という方だよ。
なぜ50度洗いで野菜を洗うと、みずみずしく、シャキっとおいしくなるの?
それはね、50度前後の温度で食材を洗うと、「ヒートショック」という現象によって、葉の表面の気孔があいて、細胞が水分を吸収できるようになるから、水分を吸い込んで葉物野菜がみずみずしくシャキッとするからなんだよ。
50度洗いは、ちょっと前にテレビの情報番組・雑誌などで取り上げられ大評判になったんだよ。
関連書籍も多く発売されているしね。
へぇ!知らなかったわ。
意外と僕のまわりにも、知らない人が多かったから、今回取り上げてみたよ。
簡単だから、ぜひ一度試してみて!。
今日は「50度洗い」という調理法をご紹介します。
50度洗いは、2012年くらいにブームになりました。
ですから、50度洗いという方法をご存知の方も多いかと思ったのですが、意外と僕の周りの人は知らない方が多かったのです。
そこで、今さら感もありますが、野菜の50度洗いに関する誤解も多いようなので、改めて50度洗いのメリットをご紹介しようと思います。
野菜の残留農薬を落とす効果が期待できる50度洗い
50度のお湯で洗うと、野菜の農薬も洗浄する効果があるの?
野菜や果物の残留農薬を完全に落とすことはできないかもしれないけど、お湯で洗うことで、冷水よりも洗浄効果は高まると言われているよ。
農薬の問題は、最近よく聞くから、気になってはいたのよ。
今日は、ほんのひと手間加えるだけで、食材をおいしいまま保存したり、シャキシャキに復活させる「50度洗い」という方法を紹介するよ!
50度洗い最大のデメリット
50度洗いには、最大のデメリットが一つあるよ。
それは、トリハロメタンという強力は発ガン性物質と関係があります。
水道水に含まれる塩素は、有機物と混ざるとトリハロメタンに化学変化します。
有機物とは、水道水に含まれるゴミや微生物、ミネラルなどのあらゆるものです。
それらが塩素と混ざるため、水道水には強力な発ガン性物質のトリハロメタンが含まれています。
しかも、トリハロメタンは熱すると増殖するという性質があるよ。
60度でなんと5倍にもなるのです。
塩素が含まれている水道水を50度に加熱すると、トリハロメタンを激増させてしまうことになります。
それは、発ガン性物質の毒の中で食べ物を洗うのと同じことです。
塩素を除去できる浄水器がついている方は大丈夫ですが、水道の水をそのまま50度に加熱するのはとても危険なのです。
僕はトリハロメタンのことを知ってあわてて浄水器を購入しました。
詳しくはこちらの記事をごらんください↓
今話題の素粒水について解説しています。
50度洗い洗いの5つの効果
食品を50度洗いをすると、主に以下の5つの効果が得られるよ。
【1】鮮度がアップし、保存性も高くなる
「50度洗い」をすると、植物の表面にある気孔が開いて、そこから水分が吸収されるから、みずみずしさがアップするんだ。
さらに、「雑菌は50度の温度で減少する」から、保存性が高まるんだよ。
50度洗いの実践方法①
僕は毎日欠かさずに生野菜サラダを食べています。
毎日食べていますが、毎日調理しているわけではありません。
生野菜を食材ごとに保存容器に入れて、つくりおきしているのです。
このときに、50度洗いをしてから保存すると、シャキシャキ感が長持ちします。
「50度洗いは効果なんてないし、嘘だ!」という声もありますが、私は実践していますが、野菜が明らかにシャキシャキになりますよ!
さらに、キッチンペーパーを湿らせて、カット野菜を包めば乾燥も防ぐことができ、作り置きした生野菜も新鮮な状態のまま保存ができます。
↑キッチンペーパーを湿らせてフタの間に敷いておけば乾燥が防げるよ。
↑保存容器が、他の食材でいっぱいなときは、フルーツが入っていたプラスチック製の容器がサラダにはぴったりでした。
捨てずに利用しているよ。
【2】汚れがよく落ちる
水洗いでは落ちにくい汚れや、虫などが簡単に落とせるよ。
さらに、農薬に含まれる脂分も溶かして洗い流すことができるんだ。
野菜に含まれる残留農薬は、水洗いでもある程度は落とせるけど、50度洗いをしたほうが、より残留農薬を落とすことが可能だよ。
【3】アクが抜け、くさみも消え、うまみが増す
野菜の苦味や渋味などのアクが、50度のお湯につけると洗い流されるよ。
野菜本来の旨味や香りが引き立つんだね。
50度洗いの実践方法②
小松菜やほうれん草などの野菜は、50度洗いすれば、茹でずに生のままおいしく食べることができるよ。
僕は食物酵素の摂取をとても大事に考えているので、野菜や果物などは、できるだけ生のまま食べたいと思っています。
それは、酵素はタンパク質の一種なので、加熱すると死んでしまうからです。
酵素は、48度から壊れてじはじめ、70度で完全に死んでしまうのです。
ですから、野菜を沸騰したお湯で茹でると、野菜に含まれていた食物酵素が死んでしまいます。
酵素が死んでいる食べものを食べると、消化酵素の無駄遣いになり、それは、老化を早める原因になります。
水溶性のビタミンなどの栄養素は、茹でることでほとんどが、失われてしまうよ。
茹でた野菜は、食物繊維しか残っていない「抜け殻」を食べているようなものだね。
僕は、ほうれん草や小松菜、オクラなどは、50度洗いをして、そのまま生でおいしく食べているよ。
【4】甘みが増す
50度の温度によって酵素の働きが活発になり、食品の熟成が促されるよ。
そのため、果物などの甘みが増すんだ。
50度洗いの実践方法③
僕はこの方法を、バナナに活用しているよ。
バナナを50度洗いすると、表面の皮が黒ずみにくくなります。
それは表面に付着している雑菌を消毒できるからです。
また、50度という高温がバナナの食物酵素の働きを促進させて、甘みを引き出すことができます。
バナナを買ってきたら、まず50度洗いを行いましょう。
房についた皮ごとの状態で大丈夫です。
50度のお湯の中に5分ほどつけて、表面をよく洗い流せば完ぺきです。
ここに文章
【5】表面の酸化物質が落ちる(とくに肉や魚)
「生臭さ」の元になる、表面の脂などの酸化物が落とせて、調理したときに、ふっくら、さっぱりした味わいになるよ。
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50度洗いの実践方法④
僕が実際に50度洗いを実践してみて、50度洗いがとくに効果的だと思ったのは、葉物野菜」と「シーフード」だよ。
葉物野菜は、シャキシャキになります。
それは、ヒートショックによって気孔が開いて、水分を吸ってくれるからです。
さらに効果があるのは、魚(シーフード)です。
お刺身や冷凍食品など、50度洗いすると、魚介類の、あの生臭さを消すことができます。
完全に消せないにしても、かなり生臭さを抑えることができます!
魚介類の脂はとても酸化しやいのです。
魚の臭みの原因は、実は、酸化した脂なんだよ。
スーパーで売られているようなお刺身や冷凍食材は、表面の脂が酸化していますので、そのまま食べてしまうと生臭さもありますし、体にも決して良いものとは言えません。
ですから、50度洗いでさっと洗い流してあげましょう。
僕は以下のような魚介類などは、必ず50度洗いしているよ。
- 刺し身
- ホタテ
- エビ
- 鮭
刺し身も50度で洗って大丈夫なんだ?!
冷凍になっている魚介類は、解凍して50度洗いすれば大丈夫だよ。
ただし、お湯の温度に気をつけてね。
冷たいまま50度洗いをすると、水温がすぐに下がってしまいます。
下がりすぎてしまうと、逆に雑菌が繁殖しやすい温度となってしまいます。
43度以下にはしないようにしてください。
↑エビなども50度でよく洗うと、生臭さが消えてとてもおいしくなるよ。
魚介類は酸化しやすいから、かならず50度洗いするようにしてね。
ハマって、やめられなくなるよ!
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50℃洗いに必要な道具は?
まずは、この動画を見てみて。↓↓
というわけで、50度洗いを実践するには「料理用の温度計」が必要だよ。
100均でも売っていますがデジタルで測定速度も早いものがおすすめです。
料理用温度計さえあれば、50度洗いはすぐに実践可能です。
やり方はとても簡単です。
50度洗いのやり方4ステップ
50度洗いの手順を説明するね。
主に以下のような4つのステップだよ。
【1】食材を常温に戻しておく
冷凍のままでも50度洗いは可能ですが、水温が急激に低下するので水温調整が大変です。
常温に戻しておくことをおすすめします。
冷蔵庫から出して、1時間から2時間ほど放置すれば大丈夫です。
【2】食材についた泥などはきれいに落としておく
簡単に落ちる汚れはあらかじめ洗っておきましょう。
【3】50度のお湯をつくる
↑50度洗いと言っても、ぴったり50度にする必要はないよ。
だいたいで大丈夫だよ。
ただし、50度以上の高温はあまりおすすめできません。
なぜなら、食品に含まれる酵素が破壊されてしまうためです。
酵素はタンパク質でできているため、48℃以上で全部壊れてしまいます。
タンパク質である僕たちの体が48℃以上の風呂に入ることができないことと同じです。
唯一、こんぶなどの海藻中の酵素は62℃までは破壊されませんが、陸上の植物の酵素は破壊されてしまいます。
*市販の酵素飲料は、加熱殺菌処理されるため、酵素の90%が破壊されていると言われており、効果もあまりないとされています。
48度以上で酵素が破壊されるといっているのに、なぜ50度で洗うの?
50度洗いといっても、数十秒から数分程度洗うだけだから、内部にまで熱は伝わらないんだ。
あくまで食材の表面に刺激を与えたり、表面を殺菌する方法だからね。
↑僕は給湯器の温度を50℃に設定してそのまま使用しているよ。
もし、50℃に設定しても温度が若干低い場合は、55℃に設定してみてください。
給湯器の温度設定ができない方はコンロでお湯を沸騰させましょう。
50度洗いの注意事項①
50度は慣れるまではかなりの高温に感じるよ。
熱くて素手ではむずかしい場合、ゴム手袋や菜箸を使って洗いましょう。
50度水のつくりかた手順
コンロで沸騰させて50度のお湯をつくる、簡単な方法をご紹介しておくね。
①常温の水と沸騰したお湯を用意する。
②水と熱湯を混ぜる。比率は1:1にする。
(例)常温の水500mlだったら沸騰したお湯も500mlです。
③料理温度計で温度をはかり、微調整する。
これだけだよ。簡単に50度の水温がつくれるよ。
【4】食材を洗う
各食材ごとに洗う時間の長さは違うから気をつけてね。
しかし、それほど神経質なることはありません。
だいたいでOKです。
注意が必要な点は、葉物野菜です。
あまり長時間50度につけていると、葉が薄いため熱が完全に伝わってしまい、酵素が死んでしまいます。
葉物野菜は1分程度で十分です。
↑こうしてボウルにいれて洗うと水切りも便利ですし、散らばらないよ。
↑このように、容器に50度のお湯をためておけば便利だね。
↑何度か洗うとすぐに温度が下がってしまうから、そのときはお湯を足して50度前後になるようにキープしようね。
↑りんごやトマトは2,3分、たまねぎなどは5〜6分と、葉物野菜よりも長くつける必要があるよ。
各食材の洗い時間とコツの一覧
各食材の洗い時間表のリンクを張っておきました。
こちらからお調べください。↓
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50度洗い3つの注意事項
50度洗いを実践する際には、以下の3つのことに注意してね。
- お湯の温度は60度以上にしないこと。煮えてしまいます。
- お湯の温度は43度以下にしないこと。雑菌が繁殖しやすい温度です。
- すぐに使用しない場合はすぐに水分をよく拭くこと。
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「50℃洗い」についてのおすすめ書籍
↑ 50度洗いについて詳しく書かれた本を紹介しておくね。
気になる方はこちらをどうぞ。食材ごとの洗い時間やレシピもあります。
まとめ
50度のお湯は慣れてしまえばすぐにつくれるし、食材の保存性が高まって、冷蔵庫で長持ちするよ。
しんなりしてしまった野菜も、シャキシャキによみがえるしね。
魚類はとくにおすすめで、表面の酸化した油などをきれいに落とすことができて、生臭さが激減するよ。
↑魚介類の生臭さが消えるよ。
一度50度洗いを経験するとやめられなくなるよ。
水洗いでは落ちにくい、野菜や果物の残留農薬も落とすことができます。
いい事ずくめな50度洗いをぜひ一度お試しください。
実際に実践してくれた僕の友だちは、すっかり50度洗いにハマっています。
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